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クイズ番組で文系の問題ばかり出題される理由

ゴールデンタイムでクイズ番組が放送されるたび「文系の問題ばかり出題されている。理系の問題も出題してほしい」という声が聞かれる。理系の人間は難読漢字より物理や数学の問題を求めているに違いない。わたしもその一人である。

「Qさま」では難読漢字や歴史上の偉人の問題が多い気がするし、「ネプリーグ」で計算問題は見たことがないし、おそらくクイズ番組の中では最も長寿番組であろう「アタック25」でも同じことが言えるのではないだろうか。
(※毎回見ているわけではないので確証はない。あとホリケンが微積の問題が得意だったら、ネプリーグは別な意味で面白い番組になると思う。)

なぜクイズ番組は文系の問題ばかりなのか、そして理系の問題が出題されないのはなぜか、少し考えてみた。

・・・

■計算問題は”クイズ”ではない?

問題を出し、それに答えさせる遊び。また、その問題。なぞ。当て物。「―番組」

「大辞泉」より

クイズ (quiz) とは、出題者が既知の事実に対して質問をし、解答者がその質問に答えるという遊び、あるいはその質問のこと。英語のquizがそのままカタカナ語として使われる。

解答者の答えが出題者の用意していた答えと一致すれば正解、一致しなければ不正解である。(後略)

http://ja.wikipedia.org/wiki/クイズ

 こんな風に「クイズ」とは「用意していた答えと合致するかどうか」に重点が置かれているように思える。漢字書き取りやその他もろもろの文系問題、もっといえば暗記問題・一問一答形式なら厳密にこれに当てはまるんじゃないかと思う。

 計算問題はどうだろうか。
 四則演算や連立方程式程度ならまだしも、「次の積分を計算せよ」とか「次の微分方程式の一般解を求めよ」だったら、求められるのは解答ではなく解法だろう。答えが間違っていても解法がおおむね正しければ部分点がもらえることも多い。評価方法がそもそも違うのであるから、ここでいうクイズとは異なるものなのだろう。多分。

 物理や数学の問題は導出過程を要求するものが多い。「計算過程を要求する理系の問題」は、それらはクイズとはまた違ったものであると考えたほうがいいかもしれない。だから出題されにくいのだと思う。

 逆に理系の問題でも「クイズ」の様式を満たすものなら出題しやすい。物理法則の名称や科学史などは理系問題でありながらクイズの様式に合致するので良く出題される。単に計算を必要としないだけで、実は理系の問題が出題されない、などどいうことは無いのかもしれない。
 こういう問題を多めに出題することで、文系理系の比率が丁度いいように演出しているのだと思う。有名校とかが出てきて頭脳最強を決めるタイプの番組ではこの配慮が特に効いていて、視聴者が違和感を持たないようになっている感じがする。


■理系の問題は、早押しクイズに向かない?
 暗記系の問題は速さで勝負できるが、物理や数学の問題で速さを競うのはあまり面白くなさそうに思える。計算の速さで頭の良さを図るのはナンセンスだ。計算は時間を喰うばかりか映像的にもつまらない。理系の問題がクイズ番組に向かない一因ではないか。

 「Qさま」「タイムショック」を見ていると、よりシビアな時間制限を設けたほうが番組的に盛り上がることが分かる。
 実際、解答の速さを求めるクイズ番組が多いように思う。スピード勝負のほうが対戦っぽい雰囲気にもなる。「アタック25」は典型例だし、だからこそ長寿番組なのだろう。

 解説の必要性が少ないのも暗記系問題のメリットだと思う。漢字も年号も地名も「はじめからそう決まっているモノ」だから視聴者が勝手に納得してくれる。よって解答に解説は必要ない。もちろん、由来や語源の解説はあるに越したことは無いが、それでも必須ではないだろう。解説の必要が無ければ時間も短縮できるし、問題もたくさん出題できていい事づくめだ。見る側も次を急ぐ気持ちがあるので双方の利害が一致している。


■「番組制作側が見せたいもの」によって、出題形式が決まる?
 お笑い芸人の多く出演するクイズ番組では、「正しい解答より面白い解答を示し、笑いの題材にする」という意図が強いように思える。ボケ解答しづらそうな物理や数学の問題は出せそうもない。ボケ解答が必要とはいっても、頭のいいキャラ担当、珍回答担当を適度な割合にして、番組全体の真面目さのバランスを取っているのだと思う。もっともこういう番組をあまり見ないので、ありきたりなことしか言えないしあまり知らない。

 有名校の学生やインテリ芸人が出演するクイズ番組は、「出演者の頭の良さをアピールし、登場人物を魅力的に見せる」意図が感じられる。この手の番組では視聴者のほとんどが解答できない難しい問題が出て、視聴者自身が解答するのを諦めて出演者に期待し、その期待に見事こたえた出演者に感心する…という一連の流れができている気がする。一流選手のプレーを見ている点ではスポーツ観戦にも似ているように思う。
出演者が如何に凄いかを知らしめるためには難問が一番ではあるが、たぶん物理や数学の問題では分かりづらい。物理の理解の深さより、雑学の幅の広さのほうが伝わりやすい。この手の番組でも一問一答形式のほうが好まれるだろう。

 一般人の参加するクイズ番組では、「焦る解答者や刻一刻と減っていく制限時間を映し、視聴者にスリルを提供する」という意図が強いように思う。クイズは解答者を追い詰める手段としての意味合いが大きいのかもしれない。「タイムショック」もそうだし、時間制限こそないものの「ミリオネア」もこの仲間に入ると思う。
 みのもんたの心理攻撃のようなあの表情に目もくれずに紙とペンで問題を解いていくなら、みのさんも視聴者も残念な気持ちになりそうだ。計算よりは一問一答形式が望ましいと思う。

 一方、少し長めの時間を与えて計算問題に挑む形式の番組も存在する。このタイプの番組は「興味深い問題を提供し、解答者がそれを考える様子を映すことでさらに魅力的に見せ、知的好奇心を刺激する」のが主な狙いであると見る。「平成教育委員会」「たけしのコマ大数学科」などがそうだが、前者は放送終了、後者は深夜放送(しかも私の住んでいる地域では深夜+不定期放送)である。残念だ。


■そもそもクイズ番組は頭の良さを競うものではない?
 クイズ番組の煽り文句で「最強の頭脳を決める大会」とか「頭脳最強決定戦」とか、そういう類のものをよく見かける。それならなおのこと理系の問題も出題しろとは思うのだが…

 そういえば一般参加のクイズ番組に出演している大学生・高校生の多くが「クイズ研究部」なる部活・サークルの所属であることを最近知った。彼らは出題されそうな問題を予想しては暗記し、それを繰り返して来るべき時にそなえているそうである。学校で学んだことに加え、地理・歴史・文化、その他もろもろの雑学の知識を付けているのだそうだ。

 クイズ研究会に見るように、クイズ番組は「クイズが一番得意な人」を決めるのであって、頭の良さを比較する指標たりえないのではないか、と思う。クイズという形式に最適化された学習方法で挑むのだから、総合的な頭の良さを問うものではないことがすぐ分かる。頭脳最強を決めるならIQテストや大学院試験でも一斉に受ければいいのでは、とも思うが、今度はそれに最適化された勉強をしてきたチームが有利になるので、結局頭の良さを測る方法というのは無いのかもしれない。


■おわりに
 我々の不満の正体は「理系の問題が出題されない」ではなく(物理総則の名称・科学史等の問題は出題されている)、「導出過程込みの理系の問題が出題されない」であった。さらに、クイズ番組に対してちょっとズレた期待をしていることも問題だった。
 クイズ番組が導出過程込みの理系の問題を扱ってくれないことに対して不満は残るが、番組的にも需要的にも仕方のないことなのだと思う。残念である。
たけしのコマ大数学科」がゴールデンタイムに進出する日を待つのみである。

テレビ番組ではないが「厳選数学パズル―名作から超難問まで (ニュートンムック Newton別冊)」にもいい感じの問題がたくさん出題されている。自分で解くにも友達に出題するにもオススメ。




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